ていねいな暮らしとBBQの共通点?
「日本にバーベキュー文化を広めたい」という想いで、BBQ場を運営し、新しいBBQメニューやスパイスを開発し、地元生産者の方々と語り合い、いっそBBQ場から作っちゃえ! と公園開発を手掛けたりしている私たちBBQ&Co。
新たなBBQファンを創出するタッチポイントについて社内で考えていると、BBQ&Co代表の成田が話し出しました。
「BBQとキャンプは出自が違う」
「BBQには『暮らしを充実させる目線』が近い」
えっ、アウトドアクラスタよりも「ていねいな暮らし」の人の方が近いってことですか??
積もる話は塊肉を焼きながら。
でも「ていねいな暮らし」って、リネン素材のゆったりした服を着てジャムやぬか漬けを自作している人というイメージで、BBQとあまり結びつかないんですけど……。
「説明しましょう。でもこの話、日本社会の歴史的な背景から説明する必要があるから少し長くなるけどいい?」
すごく面白そうなんで、ワンポンドステーキを焼きながら聞いてもいいですか?
……というわけで前回のSTORY「BBQとキャンプ、別物だってよ?!」の続きです。
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BBQはキッチンの延長にある。
「キャンプはアウトドアが条件ですが、BBQは屋内や自宅の庭でもできますよね?」
たしかに。
私たちBBQ&Coが運営するBBQ場は、海や森など自然の風景を借景にしているけれど、必ずしも大自然の屋外環境である必要はなくて、むしろ「自然と人工の融合」が生み出す美を大切にした空間づくりをしています。
実際に、大阪府堺市中区の原池公園内にオープンさせた「原池BBQ matoi」は、屋根付きの屋外席だけでなくガラス張りの屋内席も130席以上設けています。
そうそう、私たちの基本的な考えは「BBQはキッチンの延長」です。
だからBBQは気軽にできるものであり、大切な人たちとのコミュニケーションであり、それぞれが自分なりのこだわりを持ち寄って交換し、肉が焼き上がるまでの時間も楽しめるものなのです。
「BBQでは暮らしの充実が叶います。自分たちの衣食住を他人に委ねるのではなく、自分たちの手に取り戻したいという『こだわり』や『ていねいな暮らし』に通じるものがあるんです」
肉厚のワンポンドステーキや骨付きスペアリブは時間をかけて焼き上がります。
じゃあ、その間にじっくりと話を聞いていきましょう。
失われてしまった「暮らし」とは。
人はもともと、住むところと働くところが一緒でした。
産業革命を受けて工場が作られる前の話です。基本的にみんなが第一次生産者、中でも農民が多く、家のすぐそばで畑を耕していました。その時代は男性も女性も関係なく同じように働き、子どもが生まれるとおじいちゃんやおばあちゃんが子守をして、みんなで暮らしを共有して生きていました。
ところがある日、「隣の町に、お金をくれる場所ができた」という噂が広まります。
「ひとまず俺が行ってくる」
と、男の人が外に働きに行くようになりました。
このときから、住むところと働くところが分離されていきます。
暮らしから切り離された工場は、生産性アップや効率性を追求して24時間稼働します。工場側は労働者に勤務の長時間化をリクエストするようになります。
「野菜を育てる暇があったら、工場で働きなさい」
「薪を拾う暇があったら、工場で働きなさい」
「服を繕う暇があったら、工場で働きなさい」
そこで作物も火も洋服の直しも「工場で働いて得た金で買えばいい」いう発想に変わっていきます。それまで自分の手で積み重ねてきた唯一無二の暮らしが、お金を使えば人並みに充実させられるものへと様変わりしてしまいました。
「あっ、肉にシーズニングしているそのスパイス!」
えっ、オリジナルスパイス「DR.BBQ#」の「SMOKE EFFECT」ですけど?
「1瓶だけでも使えるけど、さらに好みのスパイスを加えてブレンドしても楽しい、足し算や掛け算で自分だけのこだわりのスパイスを生み出せるようにしていますよね」
そうそう、それが「DR.BBQ#」の面白いところです!
「でも、ものづくりに興味がない人にとってはただの手間になってしまう。
完成されたスパイスをかけた方が早い!
むしろ、すでにシーズニングして焼き済みの肉をレンチンで食べた方が早い!
って」
なんですか、その、SNSのクソリプみたいな反応。
「だからBBQの魅力の訴求には、まずは『自分の手で暮らしを作り出す』ことの価値に気づいてもらうところからだと思うんです」
わざわざの手間に価値がある。
成田は続けます。
「ていねいな暮らし」とは「自分の手で、自分の衣食住を豊かにする」ものです。効率重視の現代社会では、わざわざ手をかけることに見えるかもしれません。時間も手間もかかります。
でも、BBQはその手間や時間を愛する行為です。
わざわざ焼けるまで時間のかかる塊肉にこだわったり、わざわざスパイスを調合したり、1人でさっさと進めずにわざわざ「これどうする?」「焼いてみよう」とわいわい相談しながら共同で作業していく。
僕は効率化を全否定しているわけではないんです。例えば時短家電が家事の時間を短縮して他のことに活用できるようになったのは有意義だと思っています。でも、手間が「無駄」というレッテルを貼られしまうと、そのうち、その手間自体が無価値なものとされて継承されずに失われていきます。
効率を追求して、「便利」「時短」「簡単」といったお手軽軸に乗っかった過程で、「自分の手で、自分の衣食住を豊かにする」という価値が失われてしまったのではないかと僕は感じているんです」
しなやかなこだわりを持つ人こそBBQ。
自分なりのこだわりがあるから手間がかかる、だからそのための手間を厭わず、肉が焼けるまでの長い時間も自分で工夫して楽しむ。
たしかに,それはBBQ&Coの価値観そのものです。
ジャムは自作していないけど、なんかわかります!
「ジャムも煮ていいよ(笑)」
そう、ジャムを自作している人に話を聞くと『おばあちゃんから伝え聞いたレシピで』とか『実家のレモンをおいしく残したくて』とか、何か個人的なストーリーも語ってくれる事が多いじゃないですか。お金を出して代用品を買って済ますのではなくて、個人的な体験やこだわりを維持したいという意志が感じられます。
ていねいな暮らしをしている人の多くは、
「私はこうなので」
「自分のスタイルなので」
という個人的なこだわりを守っている人たちだと思うんです。
そのこだわりを人に伝えることで、共感や賛同が生まれてさらに広がっていく。自分の衣食住を自分の手で作り出せる人たちの強さです。
きっと、僕たちBBQ&Coが目指していることは、こだわりを大切に「ていねいな暮らし」をしている人に共感してもらえるのではないかと思います」
「あまりBBQをしたことはないけど、わざわざ手間をかけて肉を焼くのは楽しそう」
という、まだ見ぬ方々に!
私たちBBQ&Coの想い、届けー!
Makuakeのページでも私たちの想いを語っていますので、ご覧いただけると嬉しいです。
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BBQ&Coがクラファンに初挑戦した経緯や背景はこちらのSTORYでもお読みいただけます。
<クラウドファンディングMakuakeプロジェクト①>
新たな仲間探しのMakuake/
<クラウドファンディングMakuakeプロジェクト②>
BBQとキャンプ、別物だってよ?!/