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BBQ&Co|株式会社バーベキューアンドコー

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マイクロツーリズムのカギとは?

人を動かす2つの価値とは。

「がっかり名所」という言葉を聞いたことはありますか?

旅行雑誌やテレビ番組で紹介されている名所を見て、「(お金を払ってでも)行ってみたい!」と盛り上がり、交通費やホテル代を払ってその場所へたどり着いたのに、期待に応えるような感動的な体験ができずに裏切られること。

この程度なんて……
がっかりだ……

再び訪れることは、、ないですよね。

1回目の価値では興味喚起からアクションにつながり、2回目の価値はリピートや他人へのシェアを起こす「ファン化」につながります。サービスが長く注目されて愛され続けていくためには両方の価値が欠かせません。

スペインのサグラダファミリアの写真を見て「行きたい!」と思った人は、実際にその場に到着して、サグラダファミリアが事前の写真通りだと知って満足するわけではありませんよね。サグラダファミリアも含めたバルセロナの気候や文化を体験して「この地に来てよかった」と満足するのではないでしょうか。つまり、旅に出る最初の動機と、実際に満足する要因は異なることがほとんどです。

BBQ&Coでは、この2つのタイミングで「どう効果的に伝えるか」を大切に考えながら、BBQ場や公園づくりに取り組み、マイクロツーリズムの活性化につなげています。

心を動かす「仕掛け」から逆算する。

2008年、スティーブ・ジョブズは茶封筒からMacBook Airを取り出して、「茶封筒に入っていても気づかないくらいに圧倒的に薄いパソコン」の誕生を告げました。茶封筒からノートパソコンが登場した瞬間、人々は「時代が変わる!」と期待しました。
あれは、「薄いパソコンを作った結果、茶封筒に入った」わけではありません。

「茶封筒に入れられるくらいに薄いパソコンを作ろう」という要件からスタートしたのではないでしょうか。

みんなを驚かせ、心を動かすためのプレゼンテーションをしたくて、茶封筒に入るサイズまで薄くしたのです。

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公園のあり方を変えると街が変わる。

公園開発でもジョブズがしたことと同じことができると、BBQ&Coでは考えています。

「公園に適した広い場所に、芝生を敷いてベンチを置いて洒落た店を構えておけば、みんなが自然と集ってくる」わけではありません。

「人が集う公園にするためには心に刺さるプレゼンテーションが必要だ。それが優秀なら、人から人へと情報は広がるはずだ。この公園でしか生み出せないプレゼンテーションって何だ?」

という逆算的な思考が大切だと思うのです。

公園のあり方を変えることは、住民に「街が変わるかも」という期待を抱かせるプレゼンテーションになり得るのです。

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「明石っぽくない」という期待。

大蔵海岸に「ZAZAZA」を作り、明石公園に「TTT」を作ったことで、地元のお客様から「ここに来るのを楽しみにしていたんです」といったお声をいただくことがあります。

家族や友人同士で誘い合ってTTTをめあてに明石公園に来てくれたり、遠方からの旅人をZAZAZAに招待してBBQをしていたり。明石市長からも「良い意味で明石っぽくない場を作ってくれましたね。応援しています」とエールをいただいたこともあります。

さびれて放置されていた大蔵海岸や、史跡として窮屈に管理されていた明石公園。

そんな従来のイメージとは違うアプローチをしたことが、地元で暮らす人々に「この街が変わる」という期待を抱かせ、新たな価値を期待させて、実際に足を運ぶアクションにつながっている。口コミやシェアで賑わいが増し、リピートを生み、街の活性化へとつながっていきます。

■大蔵海岸BBQサイト「ZAZAZA」
■明石公園「TTT」

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開発とは地元の誇りを作ること。

少しかっこつけて言うなら、BBQ&Coが作っているのは公園ではなくて「地元の誇り」かもしれません。

自分が育った家や環境を「大したことない」「何もない」と卑下してしまうことはよくあります。でも本当は地元を誇りたいのに、自慢できる価値を見出せずにいるのだとしたら?

「地元にこんな場ができた!」と自慢したくなる場をつくる。
名所として案内したくなるような場をつくる。
地元の人々が行き交うマイクロツーリズムの行き先をつくる。

開発する意義:地元の誇り
開発する目的:情緒的国富

国富というのは「長期的に生産性を高める助けになるもの」です。例えば、高速道路は輸送の量的な生産性を上げる機能的国富といえます。
一方、暮らしの場に素晴らしい公園が生まれ、そこでさまざまな体験をすることは、人々の質的な生産性を上げる「情緒的国富」といえるのではないかと思います。

明治以降の日本の成長を支えてきたのは、「一極化」「規格化」「効率化」などをキーワードとした量的な価値観でした。
しかし今日では、社会や人々が目指しているのは「質的」な充実ではないかと感じます。その歴史的転換点の象徴が、素晴らしい公園を生み出すことだとBBQ&Coは考えています。

「多極化」「差別化」「おもてなし」などをキーワードとする質的価値の創出。

BBQ&Coで取り組んでいる公園開発とは、まさにこういうことではないかと考えています。



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