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BBQ&Co|株式会社バーベキューアンドコー

eye catching

いつも「困りごとの解決」から始まる。

観光とは「土地の光を見に行く」こと。

僕たちBBQ&CoにとってBBQは大事なコンテンツですが、決してBBQが目的の会社ではありません。僕たちの事業は「観光」という視点が軸になっています。

観光。

その語源は、中国の『易経』の中の「国の光を観る」という表現に由来しているそうです。観光とは、自分たちが暮らすのとは違う土地を訪れて、「僕たちとはやっていることが違うぞ」と発見したり、「何か美味しそうなものを食べているな」とか「何かすごい人物がいるらしい」と驚いたり感動したり、その土地や共同体ならではの文化や生活(=光)を見に行く行動が、観光のスタートだったと思います。

BBQ&Coを生み出したのは株式会社キャッスルホテルでした。ホテル業つまり観光事業を手掛けています。それはそうなんですが、だから「観光」という安易な話ではないんです。

というのも、この株式会社キャッスルホテルは自発的にホテル業を始めようとして設立した会社ではないんです。先代である祖父が、地域のみんなの困りごとを解決する策として明石市にホテルを作ったのが始まりなんです。その流れを受けているのか孫にあたる僕も、誰かの相談にのっている中で「なんとかしてあげよう」と思ったことがビジネスになっています。

例えば、誰にも見向きもされなくなって自治体が扱いに困っていた大蔵海岸を再生するアイデアとして始めたのがZAZAZAです。そして今、同じように公園や公共施設を活用できず困っている日本全国の自治体から相談を受ける機会がとても増えています。

つまり、僕らの仕事のスタートは「(自分たちが)日本全国の公園をBBQにしたい(と思っている)」という能動的なものではないんです。いわば真逆で、困っている自治体からご相談いただいて、どうしたらいいかを一緒に考えて、現地に足を運び(まさに観光です)、その土地の困りごとを解決するためのアイデアを実現していくというのがビジネスになっています。

だから僕らにとってBBQは強みではあるけれど、それを定番パッケージ商品化することは絶対にありません。

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天の時、地の利、人の和。

世界を構成する3大要素、天地人。大河ドラマのタイトルにもなっていたので耳にしたことがある人も多い言葉かと思います。

物事をうまく運ぶためには、「天の時、地の利、人の和」という条件が必要です。

「天の時」とは、局面。過去をふまえてしっかりと時流をつかめているかどうか。
僕たちのビジネスでは、その地域の歴史をしっかり理解した上で開発を考えることが必須です。歴史を無視して流行りものを持ち込んでも違和感が生じてしまいます。

「地の利」は、この地域ならではの強みを把握すること。
地形や天候といった立地条件や、収穫できる作物や名産品、地域独自のコミュニティや行事や習慣、人々の人柄などを、ちゃんと把握する。その土地だから成立している理由が必ずあります。

「人の和」は、人とのつながりです。またその場所にどんな地域コミュニティが機能しているかも重要です。現地に会いに行かず、深い対話もせずでは、物事がうまく進むはずがありません。だから僕らは、行政の人々との協力関係を築くのはもちろん、その土地の伝統産業に従事してきた方々とのつながりも大切にします。

例えば、兵庫県内でいくつも事業展開をしている僕たちは、兵庫県内の伝統文化を大事にしたいと思っています。三木の刃物、播州織など、オリジナルプロダクトの開発では、地元職人さんや素材とのコラボレーションを進めています。

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僕らがチェーンストアにしない理由。

これら3つの観点無しに、単に「オシャレなBBQが流行っているから、日本全国に移植しちゃえ」というのではうまくいくはずがありません。うまくいったように見えても一過性のもので、その土地に根付いて発展することはありません。その土地の困りごとを解決できるはずなんてありません。

僕らがBBQでチェーンストア的なことをやりたくない理由は、すべてこの「天地人」ありきと考えているからです。

地形が変わればそこにあるべき建物も変わります。太陽が沈む方角をふまえて、こう夕日が差し込んで人々の顔を柔らかく照らすようにしようなど、そういうことを考えて、その土地に最適なスタイルを考えていく、それが僕たちBBQ&Coのやり方です。

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オーダーメイドの事業展開。

ありがたいことに、僕らが手掛けて運営しているBBQ場の実績を評価いただいて、「うちの地元にも、ZAZAZAみたいにオシャレなBBQ場を作って人を呼び戻してほしい」と言うようなご相談をいただく機会があります。

でも、僕らは自分たちのパッケージ商品を用意して、全国に売りに行くことは絶対にしません。成功事例を右から左にオートマチックに展開することはありません。

僕らがやってきたことも、これからやろうとしていることも、すべて「天地人」をふまえたオーダーメイドです。これからもこの姿勢を貫き、さまざまな地域の困りごとに向き合う中で、ひとつでも多くの光を増やしていけたらと思っています。


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