異色のバケツドラマー「MASA」さんのライブ!夜の「TTT」で、廃材バケツや塩ビパイプを使って演奏
廃材バケツや塩ビパイプを使って演奏する異色のアーティスト、「MASA」さんのライブが5月3日(水)夜、県立明石公園内のテイクアウトショップ「TTT」で開催されました。「フジロック」や「ULTRA JAPAN」など日本で注目の音楽フェスティバルへの出演や学校、福祉施設、さらには海外でも幅広く活動する「MASA」さん。この日は夜の帳(とばり)が降りた歴史ロマンあふれる明石公園を借景に、幻想的なサウンドでお客様を魅了していました。
オーストラリアの路上から始まった「MASA」さんの活動
「MASA」さんは日本では珍しいバケツドラマーの第一人者。大学卒業後、オーストラリアのメルボルンに渡り、「お金をかけずに音楽を楽しみたい」という思いから、現在のスタイルの原型となったバケツドラマーの道へ。その後、帰国して47都道府県を巡り、路上ライブを行い、次第に頭角を現しました。
廃材を利用し、他に類をみない複雑な演奏方法
「MASA」さんの演奏スタイルは、廃材になったバケツや草刈り機の替え刃などでドラムセットを組み上げ、水道管に使われる塩ビパイプをディジュリドゥ(オーストラリアの民族楽器)にして音を奏でます。
ディジュリドゥはオーストラリアの先住民アボリジニの金管楽器の一種。演奏方法はトロンボーンやチューバに似ていますが、その複雑な演奏方法は他に類をみません。
「TTT」でのライブは夜7時すぎから開演
長い髪の毛を後ろで絞った「MASA」さん。廃材バケツに座って演奏が始まりました。
小気味よくバケツドラムを足で打ち鳴らし、同時に塩ビパイプで作ったディジュリドゥの一端に口をつけて演奏。息を吹き込みながら唇を震わせ、口や筒の中に共鳴させることにより、音を奏でていました。
♪タンタカタンタカ、タンタンタン ドゥドゥドゥドゥ♪
草刈り機の替え刃をバチでたたき、バケツドラムを打ち鳴らす。リズミカルで甲高いタンタカタンタカ、タンタンタンの金属音。ドゥドゥドゥドゥという、空気を揺らすディジュリドゥの重低音。
それらが歩調を合わせるように溶け合い、幻想的な世界観へといざなう。お客様は「MASA」ワールドに引き込まれ、曲が終わるたびに拍手が沸き起こりました。
「TTT」では初めての試みの夜のライブ演奏
天井にミラーボールをつけ、DJスタイルの音響機器を用意した今回のライブ。ふだんとはひと味違う雰囲気の「TTT」でしたが、お客様はドリンクやビールを飲みながら、夜の明石公園をバックに「MASA」さんの演奏を楽しんでおられました。